「日本では取り上げられていない……」というフレーズが、ネットユーザーは大好きだ。先頃行われた日米首脳会談をめぐる、海外のネットユーザーの間で話題になり、日本のテレビメディアではカットされがちだったある動画について、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。
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日米首脳会談及びその後のゴルフや夕食会では、安倍晋三首相とドナルド・トランプ大統領の蜜月ぶりが多数報じられた。象徴的だったのが「19秒間の握手」シーンだ。会談終了後、椅子に座って握手をする2人。日本人のカメラマンが「こちらお願いします!」と2人に目線をもらうよう声を掛けたところトランプ氏は「なんと言ってるんだ?」と安倍氏に質問。「Look at me」と安倍氏は頓珍漢な返事をし、結局トランプ氏が安倍氏を見つめるというワケのわからない展開になった。
安倍氏は「Smile for the camera」と言えば良かったのである。
それはさておき、日本のテレビメディアでは、ここまでしか放送していない状況が多かったが、海外のネットユーザーにとってはその後が重要視された。19秒間の握手の後、安倍氏は悶絶の表情を浮かべていたのである。これがGIF動画化(複数の静止画をコマ送りで動画のように見る)され、これを紹介したツイートが世界中に拡散したのだ。