もし、ドラえもんのひみつ道具が使えるなら、どれを使いたいですか? と問われたら、きっと多くの人があげるだろう「どこでもドア」。その、ドアを開けるだけで地球の裏側にだって行ける便利なひみつ道具が、VR技術によって誕生した。4月14日(金)まで東京ソラマチ3階イーストヤードの特設会場にあるのび太の部屋で、ドラえもんVR「どこでもドア」を実際に使うことができる。記者が体験してきた。
3月4日から公開する『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』を記念した特別企画として生まれ、バンダイナムコエンターテインメントのプロジェクトチーム「Project i Can」が開発したドラえもんVR「どこでもドア」は、のび太の部屋の真ん中にある。さっそく、部屋にあがってVRゴーグルとリュック型のマシンを装着する。すると、タイムマシンの乗り場も兼ねた勉強机の引き出しからドラえもんが現れた。
「あれえ? のび太くん、いないなあ」
丸くて立体になった、そこに立っているようにしか見えないドラえもんが、「どこへいったのかなあ?」とのび太を探している。ところが、部屋にのび太はいない。再び引き出しからのび太を探しに行ったドラえもんとは別に、こちらはスタッフに案内されるままピンクのどこでもドアを開けてみた。すると、いきなり冷たい風が顔にあたり、氷山の上に降り立つことに。
そこには、3月公開の映画の舞台である南極の景色が広がっていた。遠くには、氷河から崩れた氷が動く様子が見える。振り返ると、ペンギンの姿も。南極の様子を眺めて楽しんでいると、地響きが聞こえ、いきなり足もとの氷が崩れ落ちた。
「うわぁ!」「うひゃあ!」
体験しているのはあくまで「仮想」現実だとわかっていても、その迫力に思わず声をあげてしまう。大人だって驚く。