本誌・女性セブンが前号で報じた「おしゃれで人気のスタバよりも普段遣いなドトールの方が顧客の満足度が高い」は大きな反響を呼んだ。実はこの「顧客満足度調査」(2016年度 サービス産業生産性協議会調べ)をひもとくと、面白い“真実”があるのだ!
まず、携帯電話について。顧客満足度順の1位はY!mobile(PHS)、2位Y!mobile(スマホ)、3位ドコモ(ケータイ)、4位au(ケータイ)となった。
スマホ評論家の新田ヒカルさんはこう見る。
「『Y!mobile』のPHSは前身である『ウイルコム』からの継続利用者がほとんどで、満足している人が使い続けている。2位のスマホはとにかく料金が安い。ひと月2000円くらいと、大手3社と比べても格段の安さです。『ソフトバンク』がランク外だった理由は、窓口対応の雑さと電波の届きづらさでしょう」
続いて、クレジットカードの顧客満足度はどうだろう?
1位は、楽天カード。続いて、2位JALカード、3位VIEWカード、4位JCBカード、5位ANAカードとなった。
ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんはこのランキングをこう分析する。
「『楽天カード』、『JALカード』は稼働率の高い2大カード。だからこの順位は妥当といえるでしょう。特に、『楽天カード』は、楽天で買い物をするならば、持っていないと絶対に損。決済の時、ポイント付与率が上がります。
街ナカでも、『楽天カード』で買えば買うほど楽天ポイントが貯まる。しかも一般カードでも旅行保険が付いてくるから、2枚目以降のカードとして持っていて便利だと思う人が多いのではないでしょうか。2位の『JALカード』も、『ローソン』の『ポンタカード』と提携していることから、生活周りでの使いやすさも満足度を押し上げているのでは?」
便利さは、3位の『VIEWカード』も同じ。
「スイカを自動でチャージしてくれるし、『大人の休日倶楽部』に入会すると、JR東日本とJR北海道の200kmを超える新幹線代などが5%引きになるとか、地味にうれしい特典が」(畠中さん)
『JCBカード』は、顧客数はいちばん多いが、4位。
「『JCB』はいい意味でも悪い意味でもスタンダード。『楽天』や『JAL』、『VIEW』などいろいろな面白いサービスに比べ、印象が残りづらいため、なかなか満足度につながらない」(畠中さん)
※女性セブン2017年3月9日号