女優・清水富美加(22)の出家騒動で注目されている「幸福の科学」だが、教団と芸能界の繋がりを最初に明らかにしたのは、小川知子(68)の“怒声”だった。
アイドル歌手として『ゆうべの秘密』などのヒット曲を飛ばし、ドラマ『金曜日の妻たちへ』シリーズに出演するなど女優としても大活躍していた小川が、信者としての姿を公前で見せたのは1991年。
『フライデー』(講談社刊)が同教団の大川隆法総裁に関する記事を掲載したことをめぐって、抗議デモの先頭に立ち、「断固ォ、闘います!」と絶叫していたのが小川だった。
この事件以来、幸福の科学の熱心な信者として知られることになった小川。しかし今回の騒動では一切、表に出てきていない。宗教ジャーナリストの藤倉善郎氏が語る。
「最近の小川さんは教団内でも目立った活動をしておらず、昔の印象が薄れています。2009年の衆院選で幸福実現党から出馬要請された際、小川さんは母親の介護を理由に辞退しました。大川総裁直々の要請だったはずですから、本来断わることはあり得ない」
『婦人公論』(2015年12月8日号)の小川へのインタビューによれば、彼女の母親は12年に他界している。
最近の教団関係の活動と言えば、月刊広報誌『アー・ユー・ハッピー?』にエッセイの連載を持っている程度。最新号では、米国のトランプ政権に触れ、〈唯一、トランプ大統領誕生の予言をしていた幸福の科学・大川隆法総裁〉と書き、大川総裁のトランプ大統領の守護霊インタビュー本を“告知”している。2015年12月には、『女神の条件 女優・小川知子の守護霊が語る成功の秘密』という霊言本が出ているから教団の活動は続けているようだが、今回の清水騒動で姿を見せないのはなぜなのだろう。幸福の科学に聞いた。
「(教団の)イベントなどに、特別扱いはせず、一般会員と同じように参加されているようです」(広報局)
小川の自宅を訪ねると、「事務所の者です」と対応した女性が「小川は今、取材を一切受けていません」と言うのみだった。
※週刊ポスト2017年3月10日号