子離れと自立はいつ、どのようにしていくのがいいのだろうか。海外で中学3年生の長男と小学6年生の次男の子育てをがんばるタレントでエッセイストの小島慶子さんに、それぞれの思いを語ってもらった。
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3年前にオーストラリアに移住したのを機に、それぞれに個室を与えました。それまでは兄弟で一部屋。日本にいた頃から、部屋の片づけはしていませんでしたが、今では留守中に勝手に入ることもありません。もちろん部屋は汚いですが、私が片づけると、それが当たり前になって、いつまでもできるようになりませんから。
わが家では、洗濯物の片づけや庭掃除など、お手伝いをしたらお小遣いをあげるというルールなので「働けばお金持ちになれる」と喜んでやってくれています(笑い)。
子供はペットと違って死ぬまで手元に置いておくわけにはいきません。10年後には都会に放ち、自活できるようにしておかなければいけない。その技術を身につけるために、早くから訓練させています。甘えに慣れると抜け出すのが大変ですからね。
それはコミュニケーション能力も同様で、自分の思いを言葉で伝える技術も、意識して習得させています。ですから、私たちは本当によく話します。日本に仕事に来ている間も、毎晩テレビ電話で会話。長いと1時間くらい。
今、子供に教えていることも、いつかは否定されるでしょう。幸い、息子たちは私より英語ができ、その時点で私は彼らをリスペクトできる。つまり、子供を他者として見られるんです。
親が作った教科書の最初の1ページは必ず破られる。それを覚悟して、「よく育ったな。めでたい」と思える自分でありたいです。
※女性セブン2017年3月9日号