築地市場の豊洲移転問題で、石原慎太郎元都知事(84才)が参考人招致を前に「屈辱を晴らしたい」と力めば、小池百合子都知事(64才)は「屈辱とかそういう問題ではなく、ファクト(事実)をお伝えいただきたいだけ」と、表情を変えずにさらりと皮肉返し。
そんな彼女の顔は、忙しいはずなのに、いつ見てもファンデーションが隙なく塗られ、アイメイクは黒くはっきり、チークも口紅も鮮やかにきっちりとひかれている。石原氏は、小池知事を「大年増の厚化粧」と表現したが、そもそもどこからが厚化粧なのか?
「首と顔の色が合ってない人。顔がグレーだとそう思う」(50才・公務員・石川)
「粉が落ちてきそうな、清潔感がないメイク」(42才・教員・神奈川)
「おしろいの匂いがぷわ~んとする人」(35才・会社員・東京)
など、人それぞれ。芸能人のものまねメイクで知られるざわちん(24才)はこんな考えだ。
「濃くなるいちばんの原因はベース。シミ、しわ、くすみ、くまを隠そうとして厚くなりがちです。また私がおすすめしたくないのは、目の下のアイライナー。顔が老けてこわい印象を与えます」
若い世代ではナチュラルメイクが基本で、「すっぴん信仰」も根強い。その背景には佐々木希(29才)、ローラ(26才)、木村文乃(29才)など女性芸能人たちが、美しすぎるすっぴんをSNSに投稿しては絶賛されていることも無関係ではないだろう。前出のざわちんは、この“すっぴん信仰”は男性が助長している側面があると指摘する。
「男性にすっぴんが好きな人が多いのは、何も塗っていない素顔の方が幼く見えますし、守ってあげたくなるからだと思うんです。それに対して、厚化粧になればなるほど老けて見えて、かわいげなく見えるんじゃないでしょうか」
ちまたでも、すっぴん風メイクは大流行中だが、その多くは、下地、ファンデーション、コンシーラーにおしろい…と、薄く何層にも、時間をかけて丁寧に重ねているのだ。一見、小池さんの方が厚化粧に見えるものの、手間暇かかっている分、すっぴん風メイクの方がよほど厚化粧。むしろ、すっぴん風と欺いているだけに、より罪深いのでは?