コスパのいい食べ物ってなんだろう? 外食するなら、おいしくてコスパの良いものを選びたいもの。ここでは、ラーメンのコスパについてご紹介する。フードジャーナリストのはんつ遠藤さんはこう語る。
「ラーメンの命はスープですから、どこもスープに予算をかけています。鶏ガラや魚介などの材料費だけでなく、数時間煮出す光熱費に、手間(人件費)もかかります」
スープを使っていない餃子やチャーハンは、ラーメンに比べて原材料費がかからず、コスパは悪い。さらに定番メニューでいえば、塩よりしょうゆラーメンの方がおすすめ。
「基本のスープに加えるのが塩かしょうゆなら、しょうゆの方が原価が高いので、コスパがいいといえます」(はんつ遠藤さん)
コスパのいいメニューの見抜きポイントは以下3つ。
◆塩よりしょうゆ、しょうゆよりみそ
みそは原材料費が高いので、たいてい数百円高い値段設定をされている。もし、塩やしょうゆと同じ値段ならコスパはいいはず。ちなみに、チャーシューは原材料費が高いので、迷ったら、チャーシューしょうゆラーメンを。
◆自家製麺じゃない方がいい
自家製麺というと、こだわりが感じられ、原材料費が高そうに思えるが、実は仕入れ麺より1玉20円ほど安くすむケースが多い。
◆ご飯物、餃子はコスパ悪し!
チャーハンの材料はほとんどが米で、原材料費が安い。餃子も同様で、中身はひき肉や野菜など、比較的安価な具材。餃子1個なら10円ほど。5個入りなら実際のコストは1皿50円ぽっち。
はんつ遠藤さんオススメのコスパのいいラーメン店はこちら。
【店舗情報】
『饗 くろ喜』
自家製麺を使うと原材料費が抑えられるので、そのぶん、店の利益が増えるが、この店は、浮いたコストを他の材料費にし、スープの素材や具材の質をあげている。「あさり味噌そば」(1000円)がおすすめ。
住所:東京都千代田区神田和泉町2-15
※女性セブン2017年3月16日号