新生活がスタートする春の引っ越しシーズン。家賃の安さや利便性だけを重視して賃貸住宅を決めがちだが、実は住まい選びは風水的にもとても重要。賃貸住宅への引っ越しについて、風水建築デザイナーの直居由美里さんに聞いた。
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住まいによって、人生は大きく変わってきます。分譲住宅なら、間取りを変更したり水回りや換気をリフォームするなど、気の流れをスムーズにして開運することができます。
賃貸マンションやアパートは自由に改築することができません。ですから、選ぶ時には、しっかりとチェックしたいもの。家賃と交通の便だけで決めては、転居を境に運気が一気に暗転することもあるのです。
賃貸住宅を選ぶ際に最も重視すべきなのは、日当たりとトイレの方位です。
日当たりという点では、南東か南にベランダか部屋があることが第一条件です。風水の基本思想は、毎日の太陽の運行から生まれました。東から日が出て、南東から南へと昇る午前中から正午にかけては、陽の気が伸びていく時間です。この時間の気を部屋に取り込めるかどうかで、そこに住む人の運気は大きく左右されます。
「毎朝、出かけて、夜に帰ってくる生活だから、日当たりは関係ない」という人もいますが、本人は不在でも、部屋の気は外からの影響を強く受けます。一日中、太陽が差し込まないと、部屋の気は陰に傾き、生き方もネガティブになってしまいがちです。それに、せっかくの休日も部屋にいると気が滅入って、疲れが取れません。
賃貸住宅を選ぶ時は、午前中からお昼にかけて内覧し、日当たりをしっかりチェックしましょう。
日当たりの次に重要なのがトイレの方位です。鬼門である北東にトイレのある住宅は避けた方が無難です。気の入り口である玄関が北東にあるのも避けた方がいいのですが、どちらを重視するかとたずねられると、やはりトイレとお答えしています。