花粉症シーズンの到来だが、大人になってからいきなり花粉症デビューをするケースも珍しくない。栃木県に住むパート勤務の女性Sさん(49才)が、50才にして花粉症デビューを果たした夫のトホホ話を暴露する。
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今まで、医者といえば歯医者だけ。風邪もひいたことがない夫は、花粉症という“病気”が珍しくてたまらない。目がかゆいのも、咳が出るのも、顔が腫れているのも花粉症が原因と病院で言われて、それからよね。
足裏を私に見せて、「かゆいけど、もしかしてこれも花粉症?」。水虫だって。物忘れをすれば、「花粉のせいだな」。老化現象だって。細かい字が見えにくいのは、「花粉症が目に出たよ」。老眼だって。
医学知識がここまでない人がいるのかって、この間、まじまじと夫を見ちゃった。試しに「パパって自分の胃がどこにあるか知っている?」と聞いたら、「知っているさ。ここだろ」と胸をなでなで。「肺は?」と聞いたら、これまた胸をすりすり。
それだけ丈夫ってことなんだけどさ。このところ、夫が花粉症にかかった野犬に見えて仕方がないわ。
※女性セブン2017年3月23日号