国や都道府県、はたまた市区町村に至るまで、「境界」を巡るドラマを追いかける謎の団体が「境界協会」だ。
岐阜と富山の県境には、境界マニアが唸る「聖地」がある。国道156号線が、蛇行して流れる庄川にかかる7つの橋(飛越七橋)をわたる際、約3kmの間に岐阜→富山→岐阜→富山→岐阜→富山→岐阜→富山と、7回も県境をまたぐのだ。
「カーナビが『岐阜県に入りました』『富山県に入りました』と連続して鳴る。これは盛り上がりますね。ちなみに東海北陸自動車道に乗ってしまうと、富山県側を走り抜けてしまうので注意してください」(『境界協会』の小林政能・会長)
※週刊ポスト2017年3月17日号