形がふぞろい、見えないところにほんの少し傷や色むらがある…などの理由で、値段がグ~ンと下がる“ワケあり”商品。でも、商品そのものには問題ないものばかりで、実は、狙い目だ。最近は人気通販サイトの“ワケあり”コーナーが大人気。
家電のワケあり=中古というわけではない。未使用、新品にもかかわらず、古い型番というだけで20~30%安くなることがあるから、買う前にチェックしてほしい。
【白物家電】
家電では、型落ち品が安い、と節約アドバイザー丸山晴美さんは言う。
「特に白物家電は、高性能な最新モデルが発売になると、そちらに客足が伸び、旧モデルの売れ行きが鈍ります。しかし、家電量販店からすると在庫は抱えたくない。そこで、旧モデルを“ワケあり”という形で、値下げして販売します」(丸山さん、以下「」内同)
家電は一般的にボーナス前の6月と10月にニューモデルが発売されるといわれ、この時期に冷蔵庫や洗濯機、炊飯器などの白物家電が値下げされることも多い。
「さらに安いものを狙うなら、展示品。店頭で展示されていた家電は、新品でも中古のような値段になります」
展示品などは取扱説明書がついていない場合もある。
「最近は、各メーカーのホームページで、取扱説明書をダウンロードできるようになっているので、問題ないでしょう」
引っ越しのシーズン、家電を買う前にワケありの検索を。
◆購入ポイント
ワケあり家電は、アウトレット家電として、各量販店のサイトでも取り扱っている。各店の料金などを比較してから購入しよう。
【季節家電】
エアコンなどの季節家電のニューモデルが出るのは、一般的に2月頃とされている。
「新商品が発売される少し前の、12月くらいから旧型が安くなり始め、1月で底値になります。季節家電は、そのシーズンの終わりがけがいちばん安いので、 今の時期に在庫が残っているものはおすすめ。30%以上は安くなっているはずです」
エアコンなども商品が包んである段ボール箱が破損していれば、さらに5000~6000円は安くなる。また、乾燥予防や花粉防止のために加湿器や空気清浄機の購入を検討している人もいると思うが、空気清浄機は発売から1年以上経つと半額近く値下がりする。今の時期は2015年モデルが狙いめだ。
『霧ヶ峰』のようなブランドも、段ボール箱が傷んでいるだけで、正規の価格よりも7000円近く値下がりする。
◆購入ポイント
加湿器や空気清浄機は新モデルは10月頃から発売されることが多く、12月頃には旧モデルが型落ちとして出回る。
「旧モデルでもおしゃれなデザインが多いですよ」と、丸山さんは指摘する。
※女性セブン2017年3月23日号