1982年にアメリカで突然変異で生まれ、今なお世界にわずか数百匹しか登録のない希少な猫種「ラパーマ」。なかでも日本生まれのラパーマが、世界最大級の超難関キャットショーCFAで世界一に輝いた。
“ラパーマ”という猫は、その名のとおり、まるでパーマをかけたような巻き毛を持つ猫種。だが、世界でも数百匹しかいないといわれているほど珍しく、ペットショップなどで目にする機会はほとんどない。
「数が少なく、ペットショップなどに流通しないのには、ワケがあるんです」
と言うのは、ラパーマ専門キャッテリーを運営する増田有美さん。
「生まれたばかりのラパーマは、あまりかわいくないんですよ(笑い)。毛がまばらにしか生えてなくて。でも、成猫になったときの美しさは、生きる宝石!」
まるで『みにくいアヒルの子』のような猫。美しいだけでなく、穏やかで賢いラパーマは、現在大注目の猫なのだ。
増田さんは世界最大の愛猫団体CFAが主催するキャットショーで何匹ものラパーマをチャンピオンにしている。しかも、彼女の元にいる”世界一美しい猫”たちはすべて日本生まれの日本育ちだという。
「日本のコが世界で評価されて、とても嬉しいですね」
◆ラパーマ
1982年にアメリカ・オレゴン州で、突然変異で生まれた1頭の猫を品種改良した猫種。巻き毛の長毛種で、性格は穏やか。非常に賢いといわれている。
撮影/五十川満(写真集『世界一美しい猫たち ラパーマ』より)
※女性セブン2017年3月23日号