マッチョなボディーに憧れる男性は多いが、それは老いても同じこと。東京都に住む女性Aさん(68才)は、70才にして体を鍛え始めた夫のエピソードを明かす。
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孫が描いた、“おじいちゃん”の絵が、どう見ても豚にしか見えなかったことにショックを受けて一念発起。70才にして、初めて某有名フィットネスクラブに通いだしたわけ。
何が気に入ったのかしら。どうせすぐにやめちゃうと思っていたのに、週休2日よ。それで筋肉がうっすらとつき出したらもう止まらない。トレーニングメニューに加えて、毎日のランニングに筋トレ。食事はたんぱく質を中心にして、あんなに大好きだったお酒まで断ったの。
で、とうとう数か月後には、豚の絵とはまるで違う筋肉質に大変身よ。だけど、しわくちゃ顔を、筋肉スーツの上に取りつけたみたいですごく不自然。
しかもその体を見せつけたいもんだから、家に帰ったら上半身裸になるのよ。たまったもんじゃないって。
豚の絵を描いていた頃には、「おじいちゃん大好き」だった孫も、最近は「おじいちゃん気持ち悪い」と寄りつかなくなっちゃった。まったく、何のための筋トレか、本末転倒もいいところ。
※女性セブン2017年3月23日号