高齢化社会が進行するなか、中高年男性が残りの人生をより豊かに、勇気をもって生きるために重要なのが充実した性生活。ED治療薬の服用に年齢制限はない。
「ED治療薬の処方に年齢の上限はありませんが、加齢に伴って持病が増えるため、高齢者ほど服用に注意が必要です。ちなみに私のクリニックには、レビトラを服用して中折れが改善されたという80代の“現役男性”が何人もいらっしゃいます」(新宿ライフクリニック院長の須田隆興医師)
1999年にバイアグラが登場して以来、広く認知されるようになったが、いまだ誤解もある。
「ED治療薬には、精力剤や媚薬のような『性欲を増強する効果』はありません。つまり、性的刺激がなければ、薬を飲んでいても勃起しない。“服用するとずっとペニスが勃起しっぱなし”ということはありません」(同前)
「ED治療薬は心臓に負担をかける」との説もよくありがちな誤解だ。
「ED治療薬のみの使用で心臓に負担をかけるといった報告はありません」(同前)
最近ではED治療に漢方薬を処方する医師もいる。
「年齢的な衰えからくるEDの場合は『牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)』、心因性のEDの場合は『柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこっぽれいとう)』などが処方されます」(漢方薬に詳しい帝京大学医学部外科准教授の新見正則医師)
ED治療薬を上手に使えば、いくつになっても“春の訪れ”を味わえるはずだ。
※週刊ポスト2017年3月24・31日号