「男はガムと一緒。味がしなくなったら、また新しいガムを食べればいい。だって、地球上に男は何人いると思っているの?…35億!」
上から目線でそうアドバイスするブルゾンちえみ(26才)が吐き出したガムをさっと受け取る2人のイケメン。またある時はブルゾンがまき散らした書類を黙って拾う。たまにしゃべったと思えば、「スカイ!」「オーシャン!」など英単語のみ。
「タイプの違うイケメン2人に尽くされてうらやましい」
「一体、2人は何者なの?」
ブルゾンの大ブレークに伴って、巷にはそんな声があふれている。“話題のイケメン”として取り上げられるなど、今ホットな2人に、迫った。
「自分らはブルゾンさんの1つ下の後輩芸人で、『ブリリアン』というコンビを組んでます。芸歴は4か月。養成所(ワタナベコメディスクール)を卒業する直前(2016年10月)に、たまたまブルゾンさんが“複数の男をはべらせたネタがやりたい”と思ったそうで、“シュッとしてるから”という理由で声をかけていただきました。ほんま、棚からぼた餅的な感じです」
腰が低く、でもよく通る声で闊達に話すのは、金髪イケメンのコージ(29才)。一方、黒髪イケメンのダイキ(29才)は「ダントチュでシュッとしてましたから」とかみながらもキメ顔を作る。確かに2人とも身長182cmのナイスガイ。
そもそも、『ブルゾンちえみ with B』が世に知られるようになったのは、元日に放送された『ぐるナイ!おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴今年も誰か売れてSP』(日本テレビ系、1月1日放送)での優勝。肉感的なボディーを誇るように、胸を張って恋愛指南するキャリアウーマンネタで話題を呼び、ツイッターのフォロワー数は900人から37万人へ急増した。
「ブルゾンさんは養成所内でも有名な存在。斬新なネタをされているのを知っていたし、あの独特な世界観にかかわれるのがうれしかった」
ダイキは目を輝かせながら熱っぽく語る。コージは、ブルゾンの一言で芸人としての運命が変わったと振り返る。
「ブルゾンさんに会う前は、“コンビはどちらかがブサイクじゃないと売れない”というジンクスにすごくとらわれていたんです。こいつ(ダイキ)は普段からめちゃくちゃかっこつけてましたから(笑い)、自分がブサイクの部分を一手に引き受けようと、一時はタンクトップやホットパンツを着て、見た目で笑ってもらおうと必死だったんです。全然ウケなかったんですけどね」
そんなふうに、無理して笑いを取ろうとする姿を、ブルゾンは見抜いていた。