夫婦関係のもつれは、いつの時代もどこから始まるかわからない。だが、最近では「えっ、こんなことで!?」と耳を疑いたくなるような理由で妻から三行半を突きつけられる夫が増えているという。
王貞治・福岡ソフトバンクホークス会長の次女、王理恵氏(47)は、医師・本田昌毅氏と3度目の結婚を目前にした“ハワイ婚前旅行”からの帰りに、「そばをすする音が嫌」という理由で“成田離婚”ならぬ“成田婚約破棄”をして話題になった。
育ってきた家庭環境の違いが顕著に現われ、生理的な嫌悪感に直結しやすいのが食卓でのふるまいである。
今クールの人気ドラマ『カルテット』(TBS系)でも、「勝手にからあげにレモンをかけた」ことが、松たか子(39)と宮藤官九郎(46)が演じた夫婦に溝を生み、最終的には離婚に至っている。
そこで、本誌も多くの「バツイチ中高年男性」に取材したところ、食事中に突如突きつけられた耳を疑うような「離婚理由」が出てきた。
◆ふりかけをかけすぎた
「昔から私はふりかけが大好きでした。ある日、いつものようにふりかけをご飯にかけて食べていたら、妻に『私の作るおかずがそんなに物足りないわけ?』とブチ切れられた。『別にそういうわけじゃない。ふりかけが好きなだけなんだ』と必死に弁明したけど、妻はますます気を悪くするばかり。その1か月後に離婚しました」(A氏・48)
◆白味噌と赤味噌
九州出身のB氏(65)にとって、味噌汁は白味噌が当たり前だった。ところが定年後はなぜか妻の作る味噌汁が、白味噌と赤味噌が1日おきになった。
「『なんで白味噌じゃないんだ』と文句をいうと、妻は『私は愛知出身だから本当は毎日でも赤味噌が食べたいのよ。これまでずっと我慢して白味噌にしていたのに、1日おきくらいいいじゃない!』といって泣き出した。翌朝起きると、食卓に離婚届が置いてありました……」
※週刊ポスト2017年3月24・31日号