女性セブンの名物アラカン記者“オバ記者”こと野原広子が、世の不条理に物申す! 今回のターゲットは「スマホ」です。
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昨年春に、私は某大手出会い系サイトで、ちょっととぼけた味のある3才年下の男と出会ったの。「ぼくは身長も低いし、性格も明るくないので女の人に好かれません」という、ぼやきが入ったメールが私好みだったんだけどね。
2度めの食事をして、話が盛り上がって別れた夜に来たメールにひっくり返ったよ。
『ぼくは広子さんがとても気に入りました。だから聞いてほしいのですが、ぼくは女の人と直接の行為は好まず、できればずっと触って、触らせてほしいのですが、変態といわれてしまいます』
続いて、もっとすごいことも書いてきたわけ。
メールで行き違いが起きたときは会うに限る。で、呼び出して、「いやがらせ? 自分で書いたこのメール、声に出して読めるの?」と聞いたら、「ごめんなさい」と小さくなって震えている。「ひとりになると胸がもやもやして、ひどいメールを書いてしまう。もうしません」という彼の言葉を信じて、その時はなかったことにしたけど、すぐに別の問題が起きて、交際3か月でお別れよ。
「それはネット人格を持っている男ですね。ネットの中だけで強くなるネット弁慶ともいいます」
そう断言したのは、パソコン選びに協力してくれたり、新しいアプリを教えてくれるありがたい飲み友達のYくん。実は、彼が私にスマホをすすめてくれた人であり、私がスマホを捨てることとなったキーマンなの。
ことの発端は彼の結婚。なんと、結婚したのが偶然にも私の知り合いで、結婚は3年前。「ひぇーっ、世間は狭いね」と乾杯しているうちはよかったけど、そのうち夫婦仲がおかしくなったわけ。