芸能

石原真理子の告白本を巡る編集との攻防戦に高評価

タレント本収集家としても知られる吉田豪氏

『全部、言っちゃうね』──女優の告白本が世間を騒がせているが、過去を遡れば、数々のタレント暴露本が芸能界を震撼させてきた。プロインタビュアーでタレント本収集家でもある吉田豪氏に、埋もれている名著のなかの傑作についてきいた。

 * * *
 比較的最近出たもので、傑作だと思ったのが石原真理子さんの『ふぞろいな秘密』(2006年・双葉社刊)です。本人は「芸能界のいじめの構造を何とかしたい」という思いがあり、当初は恋愛話なんか入れるつもりはなかったようですが、出来上がってみると恋愛話がほとんどで、いじめのエピソードはめちゃくちゃ薄かった(笑)。

 世間的にも話題になったのは総勢13人もの有名人とのセックス遍歴。ドラマで共演した時任三郎さんや中井貴一さんらの実名を出してベッドの中を評価したのは前代未聞でした。なかでも明石家さんまさんに対しては〈彼は、ベッドの中でもいたって普通の男性でした〉と“低評価”を下し、その後、さんまさん本人がギャグにしていました。

 この後日談を知れば、この本がもっと面白くなります。

 僕がこの本を各メディアで取り上げていたら、石原さんから直接電話がかかってきて、編集サイドとの攻防戦をこんな風に明かしてくれたんです。

「ゲラをなかなか見せてくれなくて、やっと見た後に鉛筆で修正を入れたら、編集者が横から消しゴムで修正部分を消していくのよ!」って激怒していて。

 ひどい話なんですけど、だから本が面白くなったんでしょうね。

※週刊ポスト2017年3月24・31日号

トピックス

広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
広末涼子、「勾留が長引く」可能性 取り調べ中に興奮状態で「自傷ほのめかす発言があった」との情報も 捜査関係者は「釈放でリスクも」と懸念
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”川崎春花がついに「5週連続欠場」ツアーの広報担当「ブライトナー業務」の去就にも注目集まる「就任インタビュー撮影には不参加」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
筑波大の入学式に臨まれる悠仁さま(時事通信フォト)
【筑波大入学の悠仁さま】通学ルートの高速道路下に「八潮市道路陥没」下水道管が通っていた 専門家の見解は
NEWSポストセブン
広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
《事故前にも奇行》広末涼子容疑者、同乗した“自称マネージャー”が運転しなかった謎…奈良からおよそ約450キロの道のり「撮影の帰り道だった可能性」
NEWSポストセブン
長浜簡易裁判所。書記官はなぜ遺体を遺棄したのか
【冷凍女性死体遺棄】「怖い雰囲気で近寄りがたくて…」容疑者3人の“薄気味悪い共通点”と“生活感が残った民家”「奥さんはずっと見ていない気がする」【滋賀・大津市】
NEWSポストセブン
坂本勇人(左)を阿部慎之助監督は今後どう起用していくのか
《年俸5億円の代打要員・守備固めはいらない…》巨人・坂本勇人「不調の原因」はどこにあるのか 阿部監督に迫られる「坂本を使わない」の決断
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者(44)が現行犯逮捕された
「『キャー!!』って尋常じゃない声が断続的に続いて…」事故直前、サービスエリアに響いた謎の奇声 “不思議な行動”が次々と発覚、薬物検査も実施へ 【広末涼子逮捕】
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
再再婚が噂される鳥羽氏(右)
《芸能活動自粛の広末涼子》鳥羽周作シェフが水面下で進めていた「新たな生活」 1月に運営会社の代表取締役に復帰も…事故に無言つらぬく現在
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン