健康志向の高まりで空前のサイクリングブームを迎えている。自転車通勤のサラリーマンを見かける機会も増えたが、ことEDに関しては「自転車の長時間乗車」は、控えたほうがいいという研究結果がある。
2001年に米国の研究機関が発表した調査では、週に3時間以上自転車に乗る人は、そうでない人に比べてEDリスクが約1.7倍高かった。メカニズムは明らかになっていないが、サドルから陰部にかかる圧力によって神経血管障害になり、ペニスへの血流が減少してEDになるという説がある。
ただし、運動によって糖尿病などの生活習慣病を防ぐことがED予防に繋がることも事実。自転車に乗る際は適度に休憩を入れるなどして、陰部にかかる負担を軽減する工夫が必要だ。
※週刊ポスト2017年3月24・31日号