この4月から都市ガスが自由化。都市ガスの小売業者を消費者が選択できるようになるわけであり、ガス代の節約にも繋がりそうだ。
昨年4月の電力自由化によって電気代が下がった家庭も多いのでは…と思いきや、「実際に切り替えた家庭はわずか4~5%程度」と、電力比較会社エネチェンジの木村愼作さんは言う。電力の小売り事業者を変えることで電気代が安くなるとわかっていても、切り替える家庭が少ないのは、認知度の低さにある。
「弊社の調べによると、電力全面の自由化について、細かい内容まで知っている人は4割程度。安くなるとわかっていても、手続きが面倒だったり、保安面での不安があるようです」(東京ガス・小屋かをりさん)
しかし、このまま切り替えを検討しなければ、小さな“損”が積み重なり、結果的に家計に影響する可能性が。
「切り替えによる節約は、会社やプラン、ライフスタイルによりますが、標準的なご家庭で月々1000円程度。とはいえ、光熱費は日々何十年も払い続けるもの。切り替えなければ、10年で12万円近く損することに。手続きが面倒といわれますが、切り替えはwebや電話一本で済みます」(小屋さん)
手続きの手間と節約。天秤にかけたら、どちらが得か一目瞭然だ。ガスと電気は、セットで切り替えるとさらに割引率が上がるケースもある。この機会に光熱費を見直してみてはどうだろう。
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号