タバコにまつわる“都市伝説”は多いが、そのひとつが「メンソールのタバコを吸うとEDになる」という説。まことしやかに囁かれるが、科学的根拠はない。しかし、「喫煙」がEDのリスクを増大させるのは事実だと指摘するのは、新宿ウエストクリニックの渡辺玄一医師だ。
「タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用がある。タバコによる血管に対する長期間のストレスはEDの原因となる。ED患者の8割が喫煙者とのデータもあります」
2000~2001年に中国で行なわれた研究では、一日1~10本タバコを吸う人は非喫煙者の1.27倍、EDリスクが高かった。同様に11~20本は1.45倍、21本以上で1.65倍までリスクが増えた。
「ED改善をするうえで、『禁煙』は効果的な選択肢のひとつです」(同前)
※週刊ポスト2017年3月24・31日号