幼いころから「反日」を植え付けられてきた韓国人は、自国の歴史教育をどのように受け止めているのか。ソウルで、彼らの本音を聞いた。
「学校教育で日本の植民地時代の歴史を学ぶのは避けられない。一番の問題は、客観的かつ学術的な史料に基づいた歴史検証、研究をする学者が韓国にいないこと。これでは日本との歴史論争に勝てない」(30代女性・大学院生)
「学歴社会の韓国では、高校生が漢方薬を服用しながら勉強するほど、命を削りながら大学受験に臨まなければならない。受験に不必要な反日教育に時間を割くなら、他の教科に充てるべきだ」(20代男性・大学生)
「反日教育だけでなく、『古代朝鮮人が日本を建国した』などとウソを平気で教えるのはやめてほしい」(20代女性・大学生)
「今後、中学・高校の歴史教科書に『慰安婦の虐殺』が記述されるというが、韓国軍がベトナムで何をしたのか、いっさい触れられていない」(40代男性・塾講師)
そして、野球やサッカーの日韓戦で度々問題になるのが、韓国チーム、及びサポーターの日本に対する侮辱行為だ。
「日本にだけは負けたくないし、スポーツで日本への鬱憤を晴らすことは悪くない。ただし、政治的ナショナリズムは持ち込むべきではない。一定の線は守るべき」(20代男性・学生)
「表現の自由は保障されるべきだが、マウンドに太極旗を刺すような行為はナンセンス」(30代男性・アルバイト)
「サッカー日韓戦の韓国側応援席に、安重根(伊藤博文の暗殺犯)の巨大な肖像画が掲げられたことがあるが、国際的な常識が欠けている」(40代女性・主婦)
※SAPIO2017年4月号