スポーツ

早実・清宮vs履正社・安田 2020年侍ジャパンの4番は?

「怪物」清宮は筒香以上の逸材?

 近年にない盛り上がりを見せるセンバツ甲子園。逸材揃いの球児たちのなかで、将来の日本球界を背負って立つのは誰か。新著『永遠のPL学園 六〇年目のゲームセット』が話題を呼んでいる柳川悠二氏(ノンフィクションライター)がレポートする。

 * * *
 春分の日と重なった第89回選抜高校野球大会の2日目。満員札止めの甲子園から約10キロ離れた伊丹スポーツセンターの野球場にも、400人近い高校野球ファンが足を運んでいた。お目当ては早稲田実業(東京)の清宮幸太郎である。

 試合のない早実は紅白戦を行なっていた。清宮ら主力組に対し、控え組のマウンドに上がったのは早実OBで、早大2年の左投手。清宮は第1打席、大学生を相手に右中間スタンドのスコアボード直撃となる特大の一発を放った。

「甲子園の試合の前に、これだけのお客さんの前で野球ができるのは幸せなこと。ホームランは追い込まれたあとのストレート。状態は上がってきている」

 高校通算79本塁打。怪物1年生として騒がれた2年前の夏に比べて選球眼を磨き、ミスショットは明らかに減った。体重もこの冬の間に100キロを超え、怪物はさらに巨大化した。

「今年のセンバツは、清宮君の大会でしょう。飛距離は目を見張るし、スタンドへのボールの持って行き方を知っている」

 そう語ったのは、3月24日に、1回戦で早実と対戦する明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督だった。

 だが、大阪に彼と同等のポテンシャルを秘めた左の大砲が存在する。履正社の安田尚憲だ。188センチと身長は清宮を4センチ上回り、通算本塁打は49本。同校の先輩であるT-岡田(現オリックス)を彷彿とさせるがっしりとした体躯でありながら、やはり先輩の山田哲人(現ヤクルト)のような器用さも併せ持つ。

 高校野球界の両雄は2020年の東京五輪を21歳で迎える。その時、侍ジャパンの4番に座っていてもおかしくない逸材である。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン