侍ジャパンの皆様へ。第4回WBCの激闘、お疲れさまでした。世界一奪還はなりませんでしたが、面白い試合ばかりでした。メジャーリーガー投手の不在、大谷翔平(22)の辞退、強化試合の惨敗……様々なメディアが本番前に不安を報じましたが、予選リーグの連勝が始まると、しれっと手のひらを返しました。
でも、本誌・週刊ポストはきちんと謝ります──。
〈大谷なき侍ジャパン「予選ラウンド敗退」の最悪シナリオ〉(2月24日号)
〈予選突破したって“ただの運”──大谷不在は言い訳にならないぞ!〉(3月17日号)
いずれも本誌が掲げた見出しである。
◆「正捕手・小林」を過小評価してました、ごめんなさい!
球界きっての爽やかイケメンで女性人気は高いが、巨人ではいまいち成績がパッとしない小林誠司(27)。招集された時は“どうせ練習で菅野(智之、27)のボールを受けるだけだろ”と思ってました。
ところが、まさかのスタメン起用で、しかもピーゴロがタイムリーになる(イスラエル戦)など、今大会のラッキーボーイに。
もちろん課題もあった。野球評論家の広澤克実氏は、「野村克也さんの受け売りですが、捕手というのは好投手をリードしている間は成長しない。問題はピッチャーが格上のバッターと対したときにどんな配球を組み立てるかなんですよ」というから格下相手の1次、2次ラウンドの活躍は差し引いて考える必要はある。
それでも、「オーストラリア戦では5回1死満塁、同点のピンチで、ストライクの入らない岡田俊哉(25)に絶妙のタイミングでマウンドへ行き、“ど真ん中に投げてこい”とアドバイス。見事に併殺に打ち取った」(スポーツジャーナリスト)との評価にも耳を傾けたい。