小池百合子・東京都知事が挑む7月の東京都議会選挙。政治に倦んだ全国の有権者は小池新党にどんな人材が集い、日本の政治をどう変えていくのかを注視し、逆に、既成政治は無名の候補たちの影に怯えている。本誌は多種多様な経歴を持つ小池新党263人の候補者リストをつかんだ。日本を変える力となるのか、その顔ぶれを公開する。
女性候補は、美魔女コンテストファイナリストやグラドル、元CA、フジテレビ社員など「すごい経歴の持ち主」などが揃っているが、男性候補者も多士済々だ。
小池氏の政治塾「希望の塾」の参加者たちがフェイスブック上でつくった「秘密のグループ」リストが実質的に都議候補予備軍になる。そのリストには氏名の他に、出身校や所属、職業・勤務先などのうち1つが書かれているだけだが、氏名をもとに本誌が調査したところ、弁護士や病院長、ITベンチャーの経営者や民泊を展開する不動産会社社長、薬局チェーンの役員、ファッション誌の有名編集長などが名を連ねていることが判明した。
こんな耳慣れない肩書きの人物もいた。
〈東京友愛ロッジNo.11 シニア・スチュワード〉
名前は「鳩山太郎」となっている。故・鳩山邦夫・元総務相の長男で元都議の太郎氏に間違いなく、「東京友愛ロッジ」とは東京・港区にあるフリーメイソン(※注)の地域組織(ロッジ)で、「シニア・スチュワード」は役職らしい。
【※注/1717年に英国で発足し、世界に数百万人の会員がいるとされる組織だが、公式サイトには「世界最古・最大の友愛団体の一つ」とあるだけで、活動の詳細は明かされていない】
太郎氏に聞いた。
「2003年に都議選に出馬し、当選した頃の都知事は石原慎太郎さんでした。都議会は石原さんに何も意見できないイエスマンばかりで息苦しさを感じていた。2005年に落選後、フリーメイソンに入り、ずっと『人間はどうあるべきか』ということを考えてきた。昔の政治家のように利権に塗れることなく戦う小池さんを見て、私は共感し、入塾を決めたのです。
先日、面談を受けたところ、かなり好感触で、なんとなく私に『出てほしい』というニュアンスが伝わってきましたね」