今年から「確定拠出年金」(iDeCo=イデコ)の加入者が拡大され、専業主婦や公務員なども加入できるようになった。
確定拠出年金は、老後資金を作るために毎月決まったお金を積み立てる制度だ。従来からある確定給付型の年金とは異なり、加入者自らがお金の運用先を選ぶので、将来受け取る年金額は、人それぞれなのが特徴。自分が選んだ投資信託が値上がりすれば、より多くの年金を手にできる。
ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の井戸美枝さんは、この制度の最大のメリットは、税制優遇と話す。
「掛け金の全額が非課税で、加入期間中の運用益に対する税金もかかりません。受け取る年金も公的年金等控除制度の対象で、有利に老後資金を作れます」
毎月の掛け金の限度額は職業によって異なるが、専業主婦の場合は2万3000円。
「控除枠いっぱい使えば、それだけたくさん有利に老後資金を貯められますが、教育資金や住宅ローンなど他に優先するお金がある場合は、ライフプランを考えながら、無理のない範囲で積み立てるようにしましょう」(ファイナンシャル・プランナーの藤川太さん)
【井戸美枝さん直伝! iDeCo(個人型確定拠出年金)選びのポイント】
1:商品ラインナップをチェック →自分が買いたい金融商品を取り扱っているか調べる
2:運用管理コストを比べよう! →信託報酬が安い投資信託を選ぶのがコツ
3:口座管理手数料はいくらか? →できるだけ管理料の安い銀行や証券会社を探す
※女性セブン2017年3月30日・4月6日号