2月からスタートした『宇宙戦隊キュウレンジャー』(テレビ朝日系)が話題を集めている。戦隊ヒーローもので、キャッチコピーは「9人の究極の救世主」。ヒーローの数が過去最多の9人になったのだ。最近の戦隊ヒーローものは大人のファンも増えているが、コラムニストのペリー荻野さんもそのひとり。面白さについてペリーさんが徹底解説――。
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戦隊ヒーローといえば、1975年の『秘密戦隊ゴレンジャー』の時代から5人組と決まっていたが、四十数年の歴史を経て、ついに9人に「増員」された。タイトルもズバリ『宇宙戦隊キュウレンジャー』である。
物語の舞台は遠い未来の世界。邪悪な者たちに支配された宇宙の平和を取り戻すため、星座の力を宿した9つの「キュータマ」を持った若者たちが正義のために戦うというもの。
最初は人間サイズで戦い、最終的には究極のスペースロボ「キュウレンオー」(巨大ロボット)になって、巨大化した敵と戦うのは、おなじみの流れだが、さすがに毎回9人の見せ場を用意するのは難しいのか、通常は抽選で選ばれた5人が出動。合体したロボットには、胴体、両手、両足に5人のキュータマカラーがバッチリ光っている。
その姿も胴体に固定されたレッド以外は出動しメンバーによって自由に変化する。ということは、キュウレンオーのパターンは、順列組み合わせの計算でいったいいくつに? あー、数学っぽくてわかんない!!と思ったら、HPにあっさり「1680通り」と記載されてました。