韓国の朴槿恵前大統領(65才)は3月21日、検察の取り調べを受けていた。午前9時過ぎから始まった聴取は異例の21時間にも及んだが、朴前大統領はすべての容疑を否認した。翌3月22日午前7時過ぎ、自宅へ戻った朴氏。髪の毛は一糸乱れず、顔にも疲労の跡は見えずいつものように陶器のような白肌。集まった報道陣の前を、濃紺のコート姿で颯爽と歩いていった。
悪いことしているのに着飾っちゃって…と思う人もいるかもしれないが。韓国人はそうでもない様子。
「日本だと『不謹慎』って思う人が多いのでしょうが、韓国では『女性らしくあること』『美しくあること』にすごく比重が置かれています。だから、そこはあまり批判の対象にはなりませんが、相変わらず国民感情とズレていることをわかっていない。
朴前大統領は、以前、日中韓会談の時に真っ赤な服を着て、『中国に屈しない』とのメッセージを発信したといわれたり、大統領就任式では蝶のブローチをつけ、『飛翔』や『復活』の象徴だといわれたこともありました。
そういう意味で、今回濃紺のコートを選んだことは、『清廉潔白』を主張し、戦闘モードにあるといわれていますが、国民が望んでいるのは彼女の謝罪ですからね」(韓国在住ジャーナリスト)
年をとると頑固になって自分の罪を素直に認められなくなるし、謝れなくなる──そんな部分は、年を重ねればこそ出てくる性格でもある。ずっとそのスタイルで生きてきて、しかもプライドや成功体験もあるから、いっそうそれを変えられない。朴槿恵さんのような女性は、日本でも少なくないはずだ。
※女性セブン2017年4月13日号