犬や猫を飼いたいけど、家が狭いから…といった理由で、小さな鳥を飼いたいという人も少なくないはず。長野県の主婦Cさんからもこんなお悩みが届いた。
「娘の小学校入学を機に、動物を飼うことにしました。ペット飼育可のマンションですが、狭いので、鳥にすることに。これまで動物を育てたことがないので、飼いやすい鳥を教えてください。私は話ができるオウムが欲しいのですが…」(長野県、Cさん、44才・主婦)
このお悩みを解決してくれるのは、犬猫以外のうさぎやフェレット、鳥や爬虫類などの診療を専門とする、みわエキゾチック動物病院院長の三輪恭嗣さん。初心者が鳥を飼うにはどうすればいいのだろうか?
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初心者でも飼いやすい鳥は、インコ、文鳥、ジュウシマツなどです。特にセキセイインコやオカメインコは、性格が穏やかで人懐こいので人気が高い小鳥です。鳴き声も大きくないので、マンションなどの集合住宅にも適しています。
一方オウムは、体も大きく、力も強いので、小さいお子さんがいる家庭では、噛まれてけがをする恐れも。さらに、雄叫びのような鳴き声をあげるため、集合住宅での飼育は難しいかもしれません。
◆リビングなど家族が集まる場所で飼育を
鳥の飼育は、手乗りするようしつけるか、観賞用として育てるかで変わってきます。手乗りをさせるには、ヒナの頃からエサを食べさせてあげないといけませんし、病気にかかるリスクも高く、手間がかかります。
初心者なら、半年~1才以上の成鳥を、観賞用として飼い始めるのがおすすめ。成鳥の方が病気のリスクも少なく、自分でエサも食べられるので飼いやすいといえます。
最初に用意するのは、鳥かご・エサ入れ・水入れ・エサ。エサは、鳥専用の総合栄養食を与えます。かごは、基本、家の中に置きます。インコや文鳥は群れで生活するため、飼い主を群れの一員として認識させるよう、リビングなど、家族が集まりやすい部屋で飼ってあげてください。
ただし、いつも鳥かごのそばにいるなど、過度にかわいがりすぎると、飼い主を恋愛対象とみなして、卵を産みすぎたり、発情しすぎることがあるので要注意。
鳥は、猫や犬のようなしつけの必要はなく、鳥かごの中を1日1回きれいにすればいいだけなので、他の動物よりも手間はかかりません。とはいえ、羽根が舞い散ったり、食べ物をまき散らしたりするため、掃除は大変。でもそれは、動物と暮らす上で当たり前のことと理解しましょう。
◆インコの寿命は10年以上、オウムは50年以上生きる
鳥の寿命は、セキセイインコで7~8年、オカメインコで15~20年、オウムにいたっては50~60年と長寿です。
ここ数年、親が亡くなった後、飼っていた鳥の引き取り手がおらず、処分に困るという子供世代の相談も増えています。新しい鳥を迎える時は、寿命を考え、最後まで責任を持ちましょう。
※女性セブン2017年4月13日号