朝ドラに有村架純(24)が帰ってきた。『あまちゃん』をきっかけに大ブレイク。当時、“ひよっこ”だった彼女は大きく羽ばたき、いまや若手ナンバーワン女優と呼ばれるまでに成長した。そんな彼女が「新進女優の登竜門」である朝ドラに再び戻ってきたのには複雑な事情があるようで──。
4月3日にスタートしたNHK朝ドラ『ひよっこ』。高度成長期の東京を舞台に、茨城から上京してきたヒロイン・谷田部みね子の成長を描く物語だ。多くの場合、朝ドラはオーディションでヒロインが選ばれるが、『ひよっこ』はNHKが有村にオファーしたと報じられている。スポーツ紙芸能デスクが語る。
「当初はオーディションを開催する予定でしたが、『有村が乗り気だ』という情報を聞きつけ、急遽、NHK側からオファーする形でヒロインが決まった。民放ドラマが軒並み視聴率獲得に苦戦する中、朝ドラは確実に数字が獲れるコンテンツ。そのため、大手芸能事務所からのアプローチも多い。NHKとしても数字を持っている女優をヒロインに起用したいという思惑もあり、トントン拍子で話が進んだらしい」
前作『べっぴんさん』の芳根京子(20)、次作『わろてんか』(10月スタート)の葵わかな(18)はオーディションにより選出。
「この2作品は大阪制作です。大阪だと撮影中は現地に住み込みになるため、事務所としても売れっ子は送り込みにくい。ですから大阪制作の作品では若手が抜擢されやすい」(同前)
異例の逆指名で主役の座を射止めた有村だが、朝ドラの撮影は1日15時間にもおよび、ギャラも民放ドラマより遥かに低く抑えられている。マイナス要因ばかりのようにも思えるが、「それでも女優たちが出演したがるのは“箔”がつくから」だ。前出・芸能デスクがいう。
「朝ドラでヒロインを務めるとCM契約料やドラマの出演料がハネ上がるといわれている。有村の事務所は将来的なプラスαを考えたのでしょう」
※週刊ポスト2017年4月14日号