すでに退任を公言している侍ジャパン・小久保裕紀監督の後任人事をめぐって、熱い火花が散っている。スポーツ紙記者の話。
「次のWBC監督は2020年の東京五輪監督を兼ねる可能性が高い。金メダル奪取が至上命題なので監督としての手腕が求められるのはもちろんだが、マスコミからは話題性のある人気者が望まれている」
実力・人気を兼ね備え、現在のところ最右翼なのが原辰徳氏(58)だ。
「巨人の監督としてリーグ優勝7回、日本一3回、2009年のWBC優勝と実績は申し分ない。だが、原氏も安請け合いして輝かしい戦績に傷を付けたくはないでしょう。メジャー組の参加など条件が揃わなければ前向きに交渉してくれないのではという見方もある」(同前)
他に名前が挙がっているのは、小久保ジャパンで打撃コーチを務めた稲葉篤紀氏(44)と、2006~2007年にヤクルトの監督を務めた古田敦也氏(51)だ。
「どちらも就任に意欲的だと見られている。古田は日本代表の視察に頻繁に来ており、稲葉は現場での熱心な指導で選手たちの信頼も厚かった。打撃コーチから監督への“内部昇格”もあるかも、と囁かれている」(同前)
話題性・人気面では、すでにスポーツ紙で報じられた松井秀喜氏(42)やイチロー(43)なら申し分ないが、
「監督としての経験不足は否めないうえ、待遇面での交渉がネック」(同前)
そんななか、「我こそは」と意欲を示すのが、代表監督経験はありつつも“世界一”には辿り着けなかったベテランたちだという。