今や若手ナンバー1の呼び声も高い有村架純(24)が、4月3日にスタートした朝ドラ『ひよっこ』でヒロインを務めている。『あまちゃん』をきっかけ大ブレイクを果たした有村にとって、NHKの朝ドラは特別な舞台だが、彼女に待ち受けるのが「朝ドラヒロインの掟」だ。
まずは「ギャラ」について。撮影は1日15時間に及ぶなど、朝ドラは出演者にとって最も過酷な現場といわれるが、出演料はその“重労働”に見合わないものだ。
「NHKは視聴者の受信料で成り立っているため、出演料は民放に比べると安い。出演者は局への貢献度などに応じてランク付けされる。有村さんは『あまちゃん』にも出演し、紅白司会も務めているので貢献度は高いですが、それでも1話につき10万円強で、朝ドラの半年間で1500万円前後。民放では連ドラ1話100万円は堅いですから格安」(NHK関係者)
しかも、朝ドラは約1年間、土日もロケや番宣番組出演などで拘束されるため、映画をはじめ他の大きな仕事は受けられない。
CM出演にも、朝ドラならではの“縛り”がある。
「放送期間中は新たなCM契約を結べないという暗黙のルールがある。すでに出演しているCMは仕方ないが、新規のオファーは受けてはいけない。これはヒロインに別のイメージが付かないようにするための配慮です」(広告代理店関係者)
本来、朝ドラに出演するのは駆け出しの女優で、出演CMを持っていないことがほとんどである。
「有村はすでに18本に出演するCM女王。これから舞い込む新たなCMオファーを受けることができないため、広告業界では“億単位の大損失だ。もったいない”と嘆かれている」(同前)
※週刊ポスト2017年4月14日号