脚本家・倉本聰氏の発案で、「大人のための」帯ドラマ枠がテレビ朝日系のお昼に新設された。その第1弾となるのが、4月3日にスタートした倉本氏が脚本を手がけるオリジナルドラマ『やすらぎの郷』(毎週月~金、昼12時30分~12時50分)だ。
物語の舞台となるのは、テレビ人専用の老人ホーム『やすらぎの郷 La Strada(ラ・ストラーダ=イタリア語で“道”の意味)』。そこに集うのは全盛期の映画やテレビ界を支えた俳優、作家、ミュージシャンたち。シナリオライター・菊村栄を演じる石坂浩二を主演に、大スターたちが集結する。
撮影前の記者会見で、「20年ぶりに菊村栄さんと白川冴子さんは会います。私自身と石坂浩二さんは16年ぶりに会います」とコメントし、会場を沸かせたのは浅丘ルリ子(76才)。そう、今作『やすらぎの郷』は2000年に離婚した浅丘と石坂の共演も大きな話題となり注目を集めている。
「最初はどういう顔をしていいものかという気持ちもありましたけど(笑い)、久しぶりにお会いして嬉しかったですし、いい年の重ね方をして、とてもいい顔になられましたね。的確に芝居をなさっていて、ものすごくやりやすいです」(浅丘)
1971年のドラマ『2丁目3番地』(日本テレビ系)から親交の深い脚本家の倉本氏から直々に出演オファーを受けたという浅丘だが、実はその時には石坂との共演は知らされていなかったという。
「本ができてから、“これ兵ちゃん(石坂)? いやだ、一緒? びっくりした、黙ってたわね倉本さん”って。読んだら、私たちのプライベートなことまでいろんなことをお書きになっているから、笑っちゃう。たとえば、マリリン(加賀まりこ)が“あんた、何十年前に帝国ホテルで豪華に結婚式挙げたじゃないの。そのご祝儀返してよ、離婚したんだからさ”ってせりふがあるんです。そういうことは倉本さん、ご存じですから(笑い)」
※女性セブン2017年4月20日号