プロ野球の長いペナントレースが幕を開けた。名将・野村克也氏の目から見たペナントレースは、「テレビじゃ言えない」話ばかりだった。野村氏は、FAで3人のスター選手を獲得した巨人について「補強というのは、『その選手がチームの役に立つかどうか』という判断基準がなければならない。ただ単に、スターを獲ればいいというわけじゃないんだ」とチクリ。
だが、巨人に明るい話題がないわけではない。WBC本戦・全7試合でスタメンマスクをかぶった侍ジャパンの正捕手・小林誠司(27)の“急成長”だ。
WBC開幕前、野村氏は小林についてテレビ番組で“フォークのサインのときだけ片膝を地面につかずに構える”というクセを指摘していた。
「あんなもの、俺が相手ベンチにいたら一発。キャッチャー経験者ならすぐに分かるクセだよ」
野村氏の指摘が耳に届いたのか、本戦ではクセは改善され、周知の通り“ラッキーボーイ”となった小林。野村氏も、米国戦終了後のテレビでは小林を「久しぶりに見る名捕手」と絶賛した。
しかし、野村氏は「しょうがないよ、テレビだから。フフフッ」という言い方をする。