フェイスブックで批判があっても、コメントを削除しないし、ブロックも一切しない。この人のどこかにいいところがあるはずだと思って関係を続けていくと違う部分が見えてくるんです──。
安倍晋三首相夫人の昭恵さん(54才)は、炎上しがちな自身を自覚してか、そんな持論を公言してきたが、今もその思いは変わっていないという。
学校法人『森友学園』の籠池泰典氏が巻き起こしている大騒動で、昭恵さんは籠池夫人とのメールを公開したが、83通のうち、64通が問題発覚後のものだった。
「アッキーさんはあんまり人を疑わないですよね。昭恵さんの寄付金のことが問題になっているのに、もめてる渦中の相手でも、メールがきたら、無視ができない」
と言うのはコラムニストの辛酸なめ子さん(42才)。
「でもいろんなスピリチュアルなことを信じているだけあって、『祈ります』『神様はどこに導こうとしているのか』とか、相手の質問をさらっとかわす術はすごいと思いました」(辛酸さん)
記者も、ふと、これまでの昭恵さんとのさまざまなやりとりを思い出した。彼女の名刺には、自宅の住所どころか携帯電話の番号まで記されている。理由を聞くと、「すべてをオープンにするのが私の危機管理なんです」と、あっけらかんと昭恵さんは笑った。
実際、彼女はこれまでそうやって身を守ってきたのだろう。今回の問題が起きる前のことだが、昭恵さんにコメントを求めるべく、彼女の携帯に電話したことが何度もある。
昭恵さんにしてみれば、知らない番号からの着信であるはずなのに、必ず折り返しがあるだけでなく、「コメントする立場にない」と言いながらも、なんだかんだで話してくれていた。
しかし、今回はそれが裏目に出ている。「やっぱり、お育ちが良いのね」「世間知らずのお嬢様だから…」──。今回の一件では、昭恵さんが「お嬢様」であることが改めて注目されている。それは私たちの周りにも少なからず「お嬢様」がいて、びっくりしたり、時に怒りを覚えたり、かわいそうに思ったりしたことがあるからだろう。
◆コンビニは治安が悪いから立入禁止
昭恵さんは、森永製菓創業者・森永太一郎氏を曾祖父に持つ裕福な家庭に生まれた。ミッション系スクールの聖心幼稚園に入園した後、聖心女子学院の初等科、中等科、高等科と進み、聖心女子専門学校を卒業後は電通に入社。まもなく出会った安倍首相との結婚を機に寿退社――と、昭恵さんは絵に描いたようなお嬢様プロフィールの持ち主。
「昭恵さんはお嬢様界の悪いところばかりをピックアップしたような人だと思います」
と、辛辣に言うのはお嬢様芸人として活躍中のたかまつなな(23才)だ。先祖に坂上田村麻呂、曾祖父は東大名誉教授で、東京ガス社長でもあった高松豊吉氏。自身はフェリス女学院中学校、高等学校、慶應義塾大学総合政策学部を卒業した。現在は慶應義塾大学大学院と東京大学大学院情報学環教育部を同時履修していることでも話題になっている。