学校法人「森友学園」問題で、脇が甘いなどと非難されている安倍晋三首相夫人の昭恵さん(54才)。そんな彼女の“あまさ”はお嬢様ゆえか? との声もある。彼女は森永製菓社長の娘で、聖心女子学院の幼稚園からエスカレーター式に高校までいった生粋のお嬢様。
そんな中でにわかに注目されているのが、東京のお嬢様学校の実態だ。「聖心」「フェリス」「東洋英和」…東京の女子校=お嬢様、というイメージを持っている人も多いだろう。しかし、女子校内にもマウンティングがある。
コラムニストの辛酸なめ子さん(42才)は「女子学院」出身だが、「礼拝と賛美歌で一日が始まるのは美しい思い出です。確かにお嬢様もいましたけど、庶民が多い女子校です。私も埼玉の実家から通ってましたから」と話す。辛酸さんはこう語る。
「お嬢様といえば、聖心や白百合じゃないですか。白百合卒の友人に聞いたのですが、同窓会に行ったら『まだ働いてるの?』とかって哀れに思われるそうなんですよ。この時代に、まだそんな価値観なんですねぇ」
「練馬区出身」で、「中学から」東洋英和に通い始めた経緯から、こんな「格差」を感じていたのは吉田幸恵さん(仮名・26才)。
「自己紹介で住んでいる場所を言わなくちゃいけないんですけど、練馬はまずいません。みんな千代田区や港区。それからうちに限らず、幼稚園からある女子校は、幼稚園から通っていた女子のほうがお嬢様度が高いんです。
さらにお母さんや、おばあちゃんが通っていると、先生も『あぁ、○○さんのとこのお嬢さんか』となりますし。逆に大学から入る女子は、『エセお嬢様』『合コンウケしたいんでしょ?』と蔑まれることも…。また女子校とはいえ、幼稚園から一貫じゃない学校や、国立はお嬢様度が高くないという印象ですね」
「白百合」など帰国子女枠があるところは、頭がよくて、お金持ちで、おまけに洗練されている、という点が加わり、高ポイント。前出・辛酸さんは皇族の女性が、お嬢様の最高峰ではないかと言う。
「皇后美智子さまは上品で、いろいろな教養をお持ちで、国民のために祈ったり尽くしてくださっているということもあります。そういう意味でも美智子さまと雅子さまが通われていた『雙葉学園』は別格でしょうね」
※女性セブン2017年4月30日号