松岡修造(49才)の長女・恵さん(17才)が26.1倍という倍率をくぐりぬけ、第105回宝塚音楽学校に合格したことが話題になっている。宝塚の受験は2度、3度と挑戦するのが当たり前だが、恵さんは一発合格だった。
古くは八千草薫(86才)や扇千景(83才)、黒木瞳(56才)、真矢ミキ(53才)、天海祐希(49才)、檀れい(45才)といったそうそうたる顔ぶれを輩出した宝塚音楽学校。同校のモットーは「清く、正しく、美しく」。厳しすぎるまでの“鉄の掟”が存在し、「女の軍隊」と呼ばれることもある。
「教室や廊下の床は、ほうきでごみをとってぞうきんがけをするのはもちろんのこと、髪の毛1本、ほこりひとつ残さないよう粘着テープでペタペタ仕上げ。校内で大声で笑ったり、しゃべったりしてはいけないし、ピースサインもNGです」(元タカラジェンヌ)
そんな厳しい環境に身を投じる恵さんに、松岡は5か条の「熱血教育」を施していた。
◆1か条:たとえ親に勘当されようとも「選んだ道」は最後までやり通せ!
1995年にウィンブルドンでベスト8に進出した松岡は、慶應高校在学中に親の反対を押し切ってテニスの強豪・柳川高校(福岡)に転校した過去を持つ。
「意外にも修造さんは娘にテニスの道を押しつけなかった。それは“親や周囲が何と言おうが、道を選ぶのは自分”という信念があるからです。17才で渡米を決意したときには、母親の反対を“今、行かなきゃおれはダメになる”と押し切ったそうです。世界転戦中は、実家からの援助は一切なし。彼は“おれはテニスで勘当されたから”と笑い話にしていますが、どんなに苦境でも自分が選んだ道を絶対に諦めないことの大切さを背中で語ってるんです」(松岡の知人)
この先高いハードルが待ち受ける恵さんにとって、最高のお手本が松岡なのだ。
◆2か条:人生に正解はない。なぜ? なぜ? と問い続けろ
「恵さんが幼少の頃、嘘をついてしまったり叱られるようなことをしたとき、修造さんは徹底的に“なぜそんなことをしたのか?”と聞き続けたんです。何時間かかっても深夜になっても、翌朝早くから仕事が入っていてもやめない。“答え”を教えることは簡単ですが、それでは恵さん自身が考えることをやめてしまい、それ以上の成長がなくなります。修造さんは奥さんに呆れられても決してやり方を変えなかった」(前出・松岡の知人)
人生の厄介なところは“答えがない困難”がたくさんあることだ。そんな時に、“なぜ?”を問い続ける修造流が役に立つ。
◆3か条:夢は口に出せ。出せば出すほど思いは強くなる
「この1球は絶対無二の1球なり」――現役時代、松岡は勝負所でサーブを打つ前に常にそう呟いていたという。
「自分を奮い立たせるような言葉を口ずさんでいました。言葉にすればするほど、気持ちも強くなっていく。それが、夢を現実のものにするための手段なんです。恵さんが幼少の頃から、修造さんは会話の時間を重要視していました。
テレビは1日1時間に制限し、食卓でも寝室でも、とにかく思いを話す時間を多く設けた。言葉にするうちに、目標や目的の輪郭がより鮮明になっていき、目指す場所に近づけるんです」(前出・松岡の知人)