今年のGWは、4月29日から5月7日の9連休派と、5月3日からの5連休派に二極化する予想だが、飛び石ではないため、旅に出るにはうってつけだ。
一方、格安旅行会社やインターネットの予約サイトの台頭で、以前にくらべて旅の手配方法が多種多様化したからこそ、何をどう選べばいいのかわからないという人も少なくないだろう。また、つい先日、低価格を謳った旅行会社『てるみくらぶ』が破たんしたこともあり、ネットでの旅行の手配に戸惑う人たちが増えているのも確かだ。
では、旅の達人たちは何を基準に、どうやって旅の計画を立てているのか。もちろんその方法はさまざまだが、まずはあなたに合う旅ワザを見つけてみよう。旅情報サイト「旅恋どっとこむ」主宰のトラベルライターの関屋淳子さんはお得な予約方法をこう説明する。
「GWには、旅行会社のパックツアーで東北地方に桜を見に行くのがおすすめです。効率的に回れるのはもちろんですが、ツアーの種類が豊富で、リーズナブルなものが多いのです。交通手段(飛行機・鉄道)と宿泊をセットでネット予約する形態の“ダイナミックパッケージ”を選ぶのも手。
交通手段と宿をバラバラに手配するより割安です。鉄道会社系列の旅行会社や、飛行機なら航空会社サイトなどからも予約できます。また、JR東日本は「えきねっと」、JR東海・JR西日本は『エクスプレス予約』の会員になると、GW中も新幹線の割引乗車が可能に。帰省時に、現地発着のツアーを利用すると、地元の再発見があるかもしれません」
ファイナンシャルプランナー(AFP)で、節約アドバイザーの丸山晴美さんはこう語る。
「宿泊料やツアー料金が通常期の何倍にもなるGWは、宿泊費のかからない実家に帰省することが多く、その際は新幹線が区間や列車に制限なくどの列車も割安になる『モバイルSuica特急券』を愛用しています。
また、一昨年はシルバーウイークの海外旅行をGWに予約。海外旅行は時期が迫るほど高くなるので、GWは秋の海外旅行予約のチャンス。航空券やツアーを価格比較サイトで比べつつ、Booking.comなどのホテル予約サイトにメールマガジンの登録をし、送られてくる会員向けセールなど限定情報もチェック。海外予約サイトではツアーを中心に、国内サイトはホテルの比較を中心に、と使い分けています」
トラベルジャーナリストの橋賀秀紀さんは海外旅行の経験からこう解説する。
「3日休みが取れるときは必ず海外旅行をしています。『スカイスキャナー』や『トラベルコ』、『トリップアドバイザー』などのメタサーチ(一括比較サイト)をフル活用しながら、効率的に安い航空券やツアーを比較検索しています。
GWにハワイ旅行する人は多いでしょうが、直行便で5月3日出発・7日帰国だと、22万円はします。ところが、ミラノやパリ旅行なら、GWでも総額1人10万円のツアーも。GWに価格が左右されにくい中国やメキシコ行きも狙い目です。国内では、公共の宿やゲストハウス、カプセルホテルなどが◎。家族や仲間など人数が多い場合は、民泊を狙うのも手です」
※女性セブン2017年4月30日号