甘酒は冬の飲み物というイメージを持つ人が多いが、江戸時代には俳句の夏の季語にもなっていたなど、本来は冬だけでなく、一年を通しての健康飲料。そんな甘酒の健康効果が見直され、今、空前の大ブーム! さわやかな季節にこそ合う、甘酒のアレンジドリンクをご紹介。
「米糀の甘酒は糖やアミノ酸、ビタミンがバランスよく含まれ、体に吸収されやすいため“飲む点滴”とも言われます。疲労回復効果や、腸内環境を整える作用、また美肌効果も期待できます」
甘酒の効果に詳しい桑島内科医院副院長・桑島靖子さんは、こう解説する。甘酒には、米と糀だけで作った甘酒と、酒粕に砂糖などの甘みを加えて作った甘酒の2種類がある。お正月などに飲む酒粕から作った甘酒とは違い、米から作る“糀甘酒”はアルコール分ゼロ。大人から子供まで気軽に飲むことができ、栄養効果も高いと注目されている。また血流を促し体を芯から温める効果もあり、1年を通して冷え性に悩む女性にもおすすめの飲料だ。
砂糖を加えない自然な甘さで、後味もさっぱり。そのままはもちろん、さまざまな材料と合わせることでまた違った風味が楽しめる。
【甘酒4つのメリット】
◆その1:疲れを取り、滋養強壮にも
ブドウ糖、ビタミンB群をたっぷりと含み、短時間でエネルギーになりやすい。体への負担がなく、吸収もスムーズで、疲労回復・滋養強壮に効果がある。
◆その2:腸内環境を整え免疫力もアップ
腸内を掃除してくれる食物繊維が豊富。オリゴ糖も多く、善玉菌を増やして下痢や便秘を改善し、腸内環境を整えてくれる。それにより、免疫機能も高まる。
◆その3:老廃物を排泄し、美肌、美白効果も
皮膚の炎症を防ぎ、髪や爪の健康維持をしてくれる働きを持つビオチンなどのビタミンB群が豊富。腸内環境が整い老廃物がスムーズに排泄されることで美肌効果も。
◆その4:ダイエット時の栄養補給に
ブドウ糖と食物繊維の同時摂取で、緩やかに血糖値が上昇し、体に負担をかけない。アミノ酸の効用でダイエット時の低血糖対策にも。ビタミンB群で代謝もアップ。
※女性セブン2017年4月30日号