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大人の「ニュース力検定」 気まぐれな日々にどう臨むべきか

ニュース覚えていますか(写真:アフロ)

 今年も早々からさまざまなニュースが私たちの前を通り過ぎていった。いったいどれくらい覚えているだろうか。また、日々のニュースにいちいち反応してしまう自分をどう考えたらいいのか。大人力コラニストの石原壮一郎氏が「ニュース力検定」を作成した。

 * * *
 2017年も4分の1が過ぎました。この3ヵ月のあいだにも、さまざまなニュースな出来事がありました。そのたびに熱い論争が巻き怒ったし、ニュースを見て腹を立てたり危機感を覚えりしたことも多いでしょう。しかし、話題が盛り上がっているときには「日本の根幹に関わる大問題」や「絶対に許していけない悪業」と思っていても、翌週になればまた別のニュースに関心が移っています。諸行無常というか気まぐれという……。

 大人として、それでいいのでしょうか。まあ、そういうものかもしれませんが、自分がいかに忘れっぽいかは、自覚しておきたいところ。というわけで、今年1~3月のニュースを題材に「ニュース力検定」を作ってみました。問題は全部で5問。自分の忘れっぽさをチェックしつつ、ニュースへの望ましいスタンスを探ってみましょう。

【問1】1月中旬、とある市の一部職員が「生活保護なめんな」「あえて言おう、カスである」などと書かれた情けないジャンパーを着用していたことが問題になった。市はいちおう謝罪しつつも「生活保護受給者に対する差別意識はなかった」という無理のある言い訳を押し通したが、さて、その市の名前は?

【問2】1月19日、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が、自身の制作した絵本をネット上で無料公開。それはいいとして、ブログに「お金の奴隷解放宣言」を綴ったことで、一部のクリエイターなどから強い反発を受けた。2016年10月に発売されてたちまち大ヒットした、この絵本のタイトルは?

【問3】2月11日、女優の清水富美加が芸能界から電撃引退して、幸福の科学に出家するという騒動が勃発。その直後は、いろんな人が清水の内面を勝手に推測したり、芸能プロダクションの“ブラックな実態”についての議論が盛り上がったりしたが、すぐに鎮静化した。出家した清水富美加が、教団側から与えられた「法名」は?

【問4】日本では現在、世間の非難を受けている人物との関与を否定するために、自分が弁護士として出廷していた裁判のことを「記憶していない」と言い張るような人が防衛大臣をやっている。3月15日には、その人がトップを務める防衛省で、いったんは残っていないとされていた南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の「日報」が、じつは保管されていたことが判明した。そんな防衛大臣の名前は?

【問5】3月23日に籠池理事長が国会の証人喚問に登場した時をピークに、とくに何も解明されないまま、徐々に「過去の話」になりつつある森友学園問題。公務員が明らかに仕事の一環として送ったFAXが、政府の見解では「私的なもの」とされてしまうなど、恥ずかしくも空恐ろしい展開が続いている。そのFAXを送ったTさんの肩書きは?

【おまけの質問】あなたはニュースに対して、日頃からどういう姿勢で接していますか。次のふたつから、自分に近いものを選んでください。

A「強い関心を持ち、何かというと憤ったりSNSなどで意見を発信したりしている」

B「ああ、またやってる、と思うぐらいで、話題にしたり意見を発信したりはしない」

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