学校法人森友学園問題で一気に渦中の人となった安倍晋三首相(62才)の妻・昭恵さん(54才)。連日注目が集まっている。
そんな昭恵さんだが、子どもがなかなか授からず苦悩した日々もあるという。政治家の妻の仕事は後援会とのつきあいだけでない。周囲からは遠慮なく「跡継ぎ」を求められるからだ。昭恵さんはあるインタビューでこう明かしている。
《選挙区の後援者の方に「あなたは嫁として失格だ」とか「人間としてダメだ」みたいなことを言われて…(略)「ワシが教えにいっちゃる」といった感じでどんどん来られて、「あんたは昔だったら、追い出されとる」などとずっと言われるのは、やはりとてもつらいことでした》
昭恵さんの結婚は1987年、これからバブル経済が盛り上がろうという華やかな時期だった。社長令嬢として生まれ、電通に就職してバブルまっただ中の生活を謳歌するはずが、嫁ぎ先は名門とはいえ窮屈な政治家一家で、さらに子供ができないという苦難があった。
2006年に第一次安倍内閣が誕生し、44才の若さでファーストレディーとなったが、存在感を発揮できなかった。しかも内閣は1年という短命に終わり、安倍夫婦は激しいバッシングにさらされた。
結婚以来、自分の思うような人生を歩めず悶々と過ごした昭恵さんの様子が一変したのが、2012年ごろだった。昭恵さんの知人が振り返る。
「この年の6月に彼女は50才になったんです。当時、昭恵さんは“50才になって私の人生がこれから羽ばたくのよ”と神の啓示のように、突然思ったそうです。夫を支えるばかりだった人生ではなく、自分らしいやり方で楽しみながら生きていこうと。それで今のような、明け方まで飲んで歌って踊る生活が始まりました。バブルの頃に楽しめなかった人生を大急ぎで取り戻すかのようでした」
2012年末には第二次安倍政権がスタートした。昭恵さんにその気がなくとも、再び「総理夫人」の座を手にした彼女を周囲は“蝶よ花よ”と持ち上げる。
「人脈づくりが大好きな昭恵さんはしょっちゅう“異業種交流会”を開いて、若くてハンサムな起業家やアーティスト、文化人や評論家などと飲んでいました。これまで会えなかった人にも簡単に会える立場になり、ほとんど“合コン”のノリで出会い、相手が望めば“夫に紹介する”とその場で安倍首相の携帯に電話することもあります」(前出・政界関係者)