脚本家・倉本聰氏の発案による「大人のための」帯ドラマ・第1弾となる倉本氏のオリジナルドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系にて毎週月~金曜、昼12時30分~12時50分放送中)は、テレビ人専用の老人ホーム『やすらぎの郷 La Strada』が舞台。そこに集うのは全盛期の映画やテレビ界を支えた俳優、作家、ミュージシャンたち。シナリオライター・菊村栄を演じる石坂浩二を主演に、大スターたちが集結する。
そんな大人に向けた昼の帯ドラマは、早くも話題騒然。出演女優の五月みどり(77才)が、今この年齢だからこそ話せるエピソードを語る。
◆同年代の女優たちとかわいいペットに支えられ…
「私、あんまりおしゃべりができないから、『ちゃんとこうしなさい』って(浅丘ルリ子、加賀まりこに)怒られるの(笑い)。あの人たちはしっかりしているから。2人のほうが年下だけどお姉さんみたい」(五月・以下「」内同)
無邪気な笑顔で場をほっこりと和ませる五月が『やすらぎの郷』で演じるのは、独特の感性を持った、元歌手で女優の三井路子だ。
「彼女はちょっと変わっているというか、おもしろい(笑い)。チーンチーンってお経を唱えたり、呪文を唱えたり、いろいろなことをしている人。そういうところは私とは似ていないんだけど、あっけらかーんとしていて、私っぽいなと思うところもあるから似ているところと違うところ両方ね」
オファーを受けた時は久々の演技に不安もあったという五月だが、台本を覚える苦労も忘れるほど毎日癒されているというのがかわいいペットたち。
「黒の豆柴と、十何才になる柴犬と、“いち”っていう名前の猫の3匹。私が出かけるとき、黙って目で追ってくるのがかわいそうで。2~3日留守にして帰ってきたら玄関で大変な騒ぎで喜んでいるから、こんなにかわいいことはないなって。“やすらぎの郷”があれば入ってみたいと思うけど、あの子たちと別れることはできないのよね」
【プロフィール】
1939年10月21日生まれ。『お座敷ロック』(1958年)でデビューし、『おひまなら来てね』(1961年)『温泉芸者』(1964年)他、ヒット曲を多数発表。1989年には二科展で初入選を果たし、歌手、女優、画家と現在もマルチに活躍中。
撮影/田中智久
※女性セブン2017年4月20日号