眉は時代とともにトレンドがあり、特に顔の印象を左右するパーツ。ここ2~3年、「目が大きく見える」「顔が小さく見える」等の理由からナチュラルな太眉ブームが巻き起こっていましたが、実は最近ファッションアイコンとなる女優さんたちは徐々に細眉にシフトしているって知っていましたか?
「太眉ブームから細眉ブームヘ」といっても、単に今の眉を細くすれば今っぽくなれるというわけではないのが、眉メイクの難しいところ。一歩間違えると、一昔前の“古い〟だけの眉になってしまう危険性がある。今の時代には今の時代ならではの、細眉メイクがあると話すのはメイクアップアーティストの加藤聖子さんだ。
「1990年代に安室奈美恵さんのような眉が流行った頃は、もともとの眉毛を抜いて細くして、アーチをしっかりと描いて、いかにも描きました、という眉メイクがブームでした。でも今流行っている細眉はこの時と一緒ではありません。今のキーワードは“立体感〟。あまりカーブは書かずに、なだらかな直線で、色も淡くするのがポイントです。ノーズシャドーを鼻筋に入れて、立体感のある眉に仕上げるのがコツなんです。
眉で大きく印象が変わるのはご存じの通り。太眉で若々しく元気な感じをアピールしていた女優さんたちが次々に細眉にシフトしていて、皆女性らしく、柔らかく色っぽく変身していますよ」
数多くのタレントのヘアメイクを手がけるメイクアップアーティストである平山直樹さんは年を重ねてからの細眉作りのポイントをこう話す。
「やはり細眉が流行しているという事実があるので、流行に合わせるなら、ナチュラルな細眉にするといいと思います。50代くらいになると眉は薄くなってくるので、そのままだと老けて見えてしまいます。ポイントでペンシルを使って、毛の少ないところをカバーし、全体にはパウダーを使うと、ナチュラルになっていいと思いますね」
年を重ねるごとに薄くなってきた、左右のバランスが悪い等、眉のお悩みは人それぞれ。まずは時代を彩る女優さんたちのメイクをお手本に、自分に似合いそうな眉を見つけてみて。
石原さとみ(30才)は、色を薄く、角度はつけないで、長さもずいぶんと短めにしている。こうすると目をパッチリ見せる効果があるという。
「もともとは眉毛はぼさっ、唇はぷりっとした印象の女優さんでしたが、最近は男性を翻弄する役が増えてきて、かわいらしさのある色気を出すために女性らしい眉にチェンジしたのだと思います」(加藤さん)
※女性セブン2017年4月20日号