現代は“社宅復活期”といわれ、各企業が優秀な若手社員獲得のために設備の充実を図っている。かつての社員寮のイメージとは一線を画す最新鋭の施設を紹介しよう。
◆JFEエンジニアリング「東神奈川寮」
エネルギー・環境システムなどの設計や建設を手がけるJFEエンジニアリング。5つある独身寮のうち2011年竣工の東神奈川寮は全自動の自転車格納庫など自社製品をふんだんに使用。“ショールーム”として、外部からの見学者も多い。
寮費2万円程度で通勤30分圏内と非常に便利であるため若手社員以外にも大人気。社内規定では45歳まで住めるという。
◆凸版印刷「トッパンハイツ西が丘」
大手印刷会社の独身寮。入居者同士の交流を図るカフェ風のラウンジはリラックス空間と好評だ。防音壁を備えたシアタールームでは映画鑑賞だけでなく、ギターを練習する若手社員も。傷がつきにくい床材など自社商品も取り入れ、“愛社精神”を高めている。
◆住友商事「新浦安寮」
大手総合商社・住友商事の若手が集う独身寮。2000年竣工の近代的な寮内には本格的なウエイトトレーニング・ランニングができるジムやテラス、マンガ部屋まである。「温泉旅館並み」(20代社員)という広々とした大浴場が好評という。
※週刊ポスト2017年4月28日号