1980年代の終わりから90年台にかけ、美少女ブームを巻き起きした小森愛さんにインタビュー。「伝説のセクシー女優」が当時のことを振り返る。
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デビューのきっかけは17歳の時、新宿を歩いていてスカウトされました。「アルバイトで水着のグラビアをやってみないか?」と誘われたんです。芸名は自分で考えました。当時、中森明菜さんが大好きだったので、中森の中を小にして、小森にしたんですよ。
初ヌードは18歳の時。「写真集を作ろう」というお話をいただき、沖縄に行ったのですが、撮影当日まで、ヌード撮影だとは聞いていませんでした。水着で撮り始めて、「じゃあ、脱いでみようか」という流れになって……。現場にはマネジャーもいないし、誰にどう訴えていいかもわからず、沖縄からひとりで帰るわけにもいかず……。迷った挙句「ここはやるしかないか!」と覚悟を決めて頑張ってしまったのが、最初でした(笑い)。
(ここに掲載した写真の)撮影のことはよく覚えています。それまでロングヘアだったんですが、イメチェンしてみたくて、ばっさりショートカットにした直後の撮影だったんです。誰にも相談せず突然勝手に切ってしまったので、周囲の人にはすごく怒られました。
当時の私は古風でおとなしい女の子というイメージだったらしく、古い日本家屋での撮影がほとんどでした。それが、ショートカットの私は海に合うということになり、久しぶりに海で撮影しました。私にとっては新鮮な現場で、元気はつらつ、それまでより自然体の私が写っているように思います。