北朝鮮による核ミサイル発射の脅威に備える人が急増している。核シェルターを販売する織部精機製作所(兵庫県神戸市)には全国から問い合わせが殺到中だ。
「4月に入ってから電話が鳴り止みません。通常の50倍の問い合わせの数です」(同社の担当者)
家庭用シェルターは通常、年間6件ほどの契約数だが、今年に入ってすでに6件契約に至ったという。ちなみに、自宅の地下などに作る場合、工事費を含めた費用の目安は約2500万円となっている。
別の販売会社・シェルタープランニング(大阪府大阪市)でも、4月だけで10台以上売れ、今は在庫がない状態だ。
「子供を持つお母さんや、孫や子供を守りたいという高齢者からの問い合わせが多いですね」(同社の社長・西本誠一郎さん)
シェルタープランニングでは、住宅の一室に空気のろ過装置を取りつけることで、放射性物質をとり除き、その部屋を簡易的なシェルターに変えられるタイプを販売。その価格は280万円だ。
では、シェルターのない人の対処法は? 日本に向けミサイルが発射された場合、スマートフォンのメールなどを通じてJアラート(全国瞬時警報システム)が鳴り響く。
「Jアラートが鳴ってからミサイル着弾まで1~4分間しかありません。屋内にいる場合は、爆風で窓ガラスが割れる可能性が高いので、窓から離れて寝そべる。屋外なら、地下に逃げ込む。地下がなければコンクリートの建物内に逃げることです」(日本防災教育訓練センターのサニー神谷さん)
自分の身は自分で守るしかないのか──。
※女性セブン2017年5月11・18日号