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大相撲、森永製菓の懸賞がかかる一番はなぜ特別なのか

東京開催場所の「森永賞」の重みは?

 ガチンコ横綱・稀勢の里の3場所連続優勝がかかる大相撲5月場所は、前売り券の「即完売」が大きく報じられるなど、相撲人気はますます高まっている。

 伝統ある国技として運営されてきた大相撲の世界には、数々のマル秘ルールが存在する。

 例えば、スポンサーが提供する懸賞金。スポンサーが提供する金額は1本につき6万2000円。事務経費(取組掲載料、場内放送料、呼び出しへの手数料計5300円)と力士の納税充当金(2万6700円)を差し引いた3万円が、祝儀袋に入れられて勝った力士に渡される。

 数ある懸賞の中に東京開催場所での「森永賞」がある。提供は森永製菓。観戦者の投票で「最も注目する一番」に選ばれた取組にかけられる。

「通常は上位同士の取組になりますが、1990年5月場所では新入幕の貴花田の一番が選ばれた。目の肥えた客が選ぶ一番で、“森永賞はガチンコ対決の証明”ともいわれる」(担当記者)

 2000年まで「懸賞は1社につき1本」の制限があったが、相撲人気に陰りが出たことや高見盛(元小結、現・振分親方)をCM起用していた永谷園の要望などもあり、同じ一番に複数の懸賞をかけることが解禁された。

 その永谷園は現在、人気力士・遠藤(前頭5)に懸賞をかけ続けている。

※週刊ポスト2017年5月5・12日号

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