ついに事件は起きた。主演の石坂浩二(75才)と元妻・浅丘ルリ子(76才)、元恋人・加賀まりこ(73才)の共演。テレビ局への痛烈な批判を盛り込んだ刺激的な台詞の数々。収録現場は、八千草薫(86才)、有馬稲子(85才)、風吹ジュン(64才)など往年の大女優たちがズラリ──。
4月にスタートした昼ドラ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系)は全盛期のテレビ業界に貢献した者のみが入居できる老人ホームが舞台だが、初回8.7%と視聴率は好調で、平日昼の12時半から20分間、シルバータイムドラマの注目度は高い。
大御所だらけの現場は「あの衣装がダメ」「若手やスタッフの言葉遣いがなってない」と注文も多いというが、石坂が調整役に。「兵ちゃん(石坂の本名から)、ちょっと」とあちこちからの声にさすがの綱さばきを見せ、収録はなんとか順調に進みはじめた。しかし…。
「何度も繰り返し読んでるの。でもどうしても台詞が覚えられなくって。もう、どうすればいいんでしょうか…」
ドラマスタッフは、突然かかってきた電話口から聞こえた震える声に、戸惑いを隠せなかったという。
「五月みどりさん(77才)からの電話だったそうです。これまでありとあらゆる難役や過酷な撮影も経験した大女優ですが、今作にとりわけ苦しんでいるとか」(テレビ局関係者)
意気消沈する五月だが、他の共演者たちも他人事ではない。台本相手に四苦八苦しているという。
「今回脚本を手掛けた倉本聰さんは、場面転換の少ないドラマを作るのが特徴です。だから、1つのシーンで覚えなければいけない台詞の量が多い。でも皆さん70代~80代の高齢ですし、昔のようなペースで台詞を覚えるのはどう考えても難しいですよ。現場は“やすらげない”雰囲気ですね(苦笑)」(別のテレビ局関係者)
出演者の平均年齢はなんと78才。次々と事件は起きる。4月20日の夜にはこんな胆を冷やす噂が流れた。