古くから、様々な食べ合わせが体に悪いと言い伝えられているが、果たして本当なのだろうか? 中国の漢方や薬膳の考えをもとに、食べ合わせの研究を続けてきた“食べ合わせ博士”こと田村哲夫さんにジャッジしてもらった。
◆天ぷら×すいか
「水分の多いすいかと脂っぽい天ぷらは、“水と油”に例えられるように、胃腸内でもけんかになる組み合わせ。一緒に食べると胃液が薄まり、消化不良を起こす場合があるので、胃腸の弱い人や、下痢をしやすい人は避けた方がいいでしょう」
◆うなぎ×梅干し
「こってりしたうなぎを食べた後に、酸っぱい梅干しを食べると、胃が縮んで消化不良の原因に。胃の弱い人は、梅干しだけでなく、食後に酸味の強いものを摂るのは控えた方が無難です。ただし、食中なら胃をスッキリさせる効果もあるので大丈夫!」
◆さんま×漬物
「さんまを焼いた時にできる焦げ(ジメチルアミン)に、野菜を発酵する過程で生成される亜硝酸塩が融合すると、ニトロソアミンという発がん性物質が生成されてしまいます。ただし、大量に食べない限りは、体内で無毒化されるので心配ありません」
科学的に食べ合わせの悪さが解明されているのは、「さんま×漬物」だけ。とはいえ、他の2つも、実際に食べて、腹痛を起こしたケースが多かったよう。長年伝えられてきた先人の知恵はやっぱり正しいのかも!?
※女性セブン2017年5月11・18日号