焼酎をウーロン茶で割るだけのウーロンハイ作りに四苦八苦し、ビールを注げば3分の2が泡。ちくわを焼くだけなのに焦がしてしまう──。4月12日に放送された特番『天海祐希・石田ゆり子のスナックあけぼの橋』(フジテレビ系)では、チーママに扮した石田ゆり子(47才)のそんなポンコツなかわいさに、共演者の小栗旬(34才)、西島秀俊(46才)、田中哲司(51才)はデレデレ。ジャージーデート願望を明かし、「そう言い続けて15年なんですけど」と苦笑する石田に、小栗は思わず「信っじられない!」と呟つぶやくほど。
ネットでも「あのかわいさ、逆サバ読んでるんじゃないの?」などと大きな話題を呼んでいる。“年齢不詳”──石田のように、イイ女の称賛文句として使われるこの言葉は、今、ワイドショーを盛り上げているあの女性の肩書としてもさかんに使われている。
複数の男性から7億円もの大金を貢みつがせた山辺節子容疑者(62才)だ。事件の本筋はさておき、オフショルダーにホットパンツなど若作りすぎるスタイルに、自称38才というサバ読みをしていたことに、世の女性たちは大いにざわついている。
「年齢不詳ですね」。誰かにそう言われて、うれしくなった経験がある女性もいるのではないか。またそうした“美”を追求している人も多いのではないか。
しかしこれは、必ずしも褒め言葉ではない。20代、30代、40代、50代の男性200人にアンケートを実施したところ、「年齢不詳」という言葉を女性に対して褒め言葉として使っているのは36.5%。「皮肉を込めて」使っているというのが31.5%、「若作りがイタイ場合に使う」というのが29.5%という結果だった。つまり、「年齢不詳」という言葉は約6割が皮肉混じりなのだ。
◆大事なのは「清潔感」と生き方のアップデート
歓迎されるか、されないか。なりたいと思わせるか、思わせないか──。恋や結婚だけではないアラフォー女性の心の叫びを描いた漫画『未中年』(新潮社刊)を刊行したばかりのコラムニスト、ジェーン・スーさん(43才)は、“年齢不詳”には相反する2つの意味があると言う。